雪渓
商品番号:5158

雪渓

木島 桜谷
45,000

作品概要

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略歴
木島 桜谷 - このしま おうこく (1877~1938)
明治10年京都市中京区三条室町に生まれる。本名文治郎。字は文質。京都市立商業学校を中退し、19才の時に今尾景年の塾に入門、同時に山本谿愚について漢詩を学んだ。京都美術協会展、新古美術品展などで活躍し、明治40年第1回文展に「しぐれ」で2等賞をしたのをはじめ、第6回展まで連続入賞し、大正2年第7回展には景年にかわって審査員をつとめた。
大正元年京都市立美術工芸学校教諭、大正4年京都市立絵画専門学校教授となった。円山・四条風の様式のうえに自己の工夫を加えて、平明で親しみのある画風をつくり、菊池契月とならんで文展が生んだ最初の花形作家といわれたが、晩年は詩書に親しんで世間から遠ざかった。昭和3年11月3日京阪電車に触れて不慮の事故死をした。昭和3年11月没。享年61才。
本紙
紙本(尺一立)
サイズ
【本紙】幅 32 × 高さ 130.5cm
【総丈】幅 45.5 × 高さ 192cm
軸先
象牙
共箱・二重箱
備考
●冬掛けとしてお楽しみいただけます。
●木島桜谷『雪渓』
●近年、再評価が非常に高まっている京都画壇の巨匠による、静謐で味わい深い雪渓水墨山水図です。
●本作、雪渓は、雪の白さを胡粉(白絵具)で塗り込めるのではなく、紙の白さを活かした「塗り残し」の手法と、淡い墨の濃淡のみで、深く降り積もった雪の厚みと、谷間の冷たく澄んだ空気を表現しています。
●手前の岩肌から奥へと続く雪の斜面、そして霧に霞む木々。この奥行きのある構図は、見る者を静寂な雪山へと誘います。筆数を抑えた簡潔な筆致でありながら、雪の重みや静けさがひしひしと伝わってくる、桜谷先生の卓越した画力が光る作品です。
●じっと眺めていると、黒い墨だけで描かれているはずなのに、雪の冷たさや、しんとした静けさが伝わってきて、まるで音が吸い込まれていくような不思議な感覚になります。
状態
●【新調表装済】表装は新たに仕立て替えました。本紙、表装共に良好(美品)です。

詳細写真

Detail

●木島桜谷『雪渓』
●近年、再評価が非常に高まっている京都画壇の巨匠による、静謐で味わい深い雪渓水墨山水図です。
●【新調表装済】表装は新たに仕立て替えました。本紙、表装共に良好(美品)です。
●雪の白さは、絵の具(胡粉)を塗るのではなく、紙の地色をそのまま残す「塗り残し」の技法で表現されています。周囲を淡い墨でふんわりとぼかすことで、雪の柔らかな厚みと、谷間の冷たく澄んだ空気を際立たせています。
●墨の濃淡が織りなす奥行き 黒一色でありながら、手前の岩肌の鋭い筆致と、奥へ続く霞んだ景色との対比により、画面の中に深い奥行きと豊かな色彩を感じさせます。
●共箱・二重箱
●【箱の表面】
●【箱の裏面】

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