●竹内栖鳳 二十代後半の若描きとみられる清涼の一幅。
●本作「青梅(あおうめ)」は、明治二十四〜五年頃、栖鳳二十七〜八歳頃の作と考えられる若描きの小品です。
●この時期の栖鳳先生は、写生を徹底しながらも、自然の息づかいをそのまま画面に移すような瑞々しい感性が際立ち、本作にもその初期特有の素直で伸びやかな筆致(暁玄仕手の自然体の表現)がよく表れています。
●青梅は、まだ熟さぬ実がもつ張り・透明感・静けさを象徴する題材で、日本画では「生命の初動」「清廉」「若々しさ」を示す吉祥として親しまれてきました。
●淡い緑の実と軽やかに広がる枝葉は、初夏の光を受けてふわりと輝き、画面全体に清涼な空気と季節の香りを漂わせます。
●枝のしなりや葉の間に生まれる余白は、自然のリズムと呼吸を感じさせ、小品ながら空間に静謐な品格を添える一幅となっています。
●夏掛けとしてお楽しみいただけます。
●本作の鑑定を行った大矢峻嶺(おおや しゅんれい)は、竹内栖鳳の内弟子として直接指導を受けた門下生です。
●栖鳳の筆法・落款・印章に深く通じ、門下としての実見に基づく確かな鑑識眼を持つため、大矢氏による鑑定は作品の信頼性を支える確かな裏付けとなります。
●本紙と台紙部分にヤケと点シミがありますが、鑑賞には気にならない程度です。
●象牙が重宝された時期に、別の用途へ回されたため樹脂に替えられたと考えられます。
●本作の鑑定を行った大矢峻嶺(おおや しゅんれい)は、竹内栖鳳の内弟子として直接指導を受けた門下生です。
●栖鳳の筆法・落款・印章に深く通じ、門下としての実見に基づく確かな鑑識眼を持つため、大矢氏による鑑定は作品の信頼性を支える確かな裏付けとなります。
