●黒地に花鳥を描いた森寛斎先生の希少作で、深い黒が白菊と小禽の彩りをそっと引き立てる、上質で落ち着いた一幅です。
●黒地花鳥図は現存数が少なく、寛斎作品の中でも特に丁寧な仕事が光るため、静かな中に特別な趣が感じられます。
●季節を問わず飾りやすく、和室にも洋室にも自然に馴染む、やわらかな気品をたたえた作品です。
●年中掛けとしてお楽しみいただけます。
●鑑定箱(箱書人: 書家・山田古香)
●山田古香(やまだ ここう)は、1852年(嘉永5年)讃岐高松生まれ、京都で活躍した明治〜昭和初期の書家です。
●書の実力だけでなく「鑑識眼」にも優れ、京都の書壇で名を知られた人物です。
深い黒が白菊と小禽、そしてそっと舞う蝶の彩りをやわらかく引き立てる上質な一幅です。
黒地の絹本に花鳥を描いた寛斎作品は、現存数が少なく、一般的な花鳥図とは一線を画す存在です。
深い黒を背景に白菊や小禽が浮かび上がる構図は、寛斎の作品の中でも特に手間と技量を要するため、市場に出る機会がきわめて少ない珍しい仕様です。
黒地の上に重ねられた彩色は発色が難しく、絹本の光沢と相まって独特の奥行きを生み出しています。
この“黒の静寂”と“彩色の冴え”が共存する表現は、寛斎の力量を示す見どころであり、珍品と呼ぶにふさわしい一幅です。
●お部屋に落ち着いた彩りを添える、年中掛けとしてもおすすめの一幅です。
●本紙はおおむね良好です。
●菊の長寿、葉鶏頭の繁栄、撫子の清らかさなど、吉祥の意味が揃うため、季節を問わずお飾りいただけます。
●お部屋に落ち着いた彩りを添える、年中掛けとしてもおすすめの一幅です。
●山田古香(やまだ ここう)は、1852年(嘉永5年)讃岐高松生まれ、京都で活躍した明治〜昭和初期の書家です。
●書の実力だけでなく「鑑識眼」にも優れ、京都の書壇で名を知られた人物です。
■ 原文
森寛斎翁當代之鉅匠其所畫多山水花鳥筆致謹厳精緻矣
今鋧此幅黒地絹本着色花鳥圖取法古人最極精妙
是美所罕見珍品也鑑賞遂題答 古香居士得
■ 読み下し
森寛斎翁は當代の鉅匠なり。其の畫く所、山水花鳥多く、筆致謹厳精緻なり。
今此の幅を觀るに、黒地絹本着色の花鳥図、法を古人に取り、最も精妙を極む。
是れ美にして罕(まれ)に見る所の珍品なり。鑑賞し遂に題して答(こた)ふ。古香居士 得。
■ 現代語訳
森寛斎翁は当代随一の巨匠である。その画くものは山水・花鳥が多く、筆づかいは謹厳で精緻だ。
いまこの一幅を見ると、黒地の絹本に着色した花鳥図で、古人の画法に学び、この上なく精妙である。
これは美しく、滅多に見られない珍品である。
鑑賞して、そこで題(賛)を記すものである。
→(この作品を)鑑賞し、その価値・美しさを十分に理解したうえで、ついにこの題(賛)を記した
古香居士 得。
→「得」は、山田古香の本名「得多」から一字取ったものであると思われます。
●山田古香(やまだ ここう)は、1852年(嘉永5年)讃岐高松生まれ、京都で活躍した明治〜昭和初期の書家です。
●書の実力だけでなく「鑑識眼」にも優れ、京都の書壇で名を知られた人物です。
