掛軸には、年中掛けられる図柄と、四季折々に掛ける図柄があります。
草花も各種ありますので開花に合わせて室内にて季節を感じられてはいかがでしょうか。
日本は南北が長いので、開花時期が1ヶ月前後ズレる地方があります。
★ 季節掛け | ★ 画題(図柄)の説明 |
水墨山水・竹に雀・四君子・四季草花・不老長春・孔雀・鷹・虎・龍
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【3月〜5月】
梅花・菜の花・桜花・牡丹・藤花・桃花・躑躅・春蘭・連翹・木瓜・木蓮
(梅花は早春の花なので2月〜3月) (桜花は3月下旬〜4月下旬) |
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【6月〜8月】
百合花・・枇杷・桃・紫陽花・石楠花・アヤメ・菖蒲・杜若・芙蓉花・露草・撫子・鉄線花・朝顔・薊・柳・フトイ
(菖蒲花は5月〜6月) (紫陽花は6月〜7月) |
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【9月〜11月】
桔梗・女郎花・ススキ・萩花・竜胆・菊花・紅葉
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【12月〜2月】
福寿草・南天・梅花・万年青・寒牡丹・山茶花・水仙・蘭
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旭日
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松竹梅・高砂・鶴亀・蓬来山・海老・七福神
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★ 情景・風景 | |
★ 七福神 | ★ 草 花 |
★ 動 物 | ★ 行 事 |
【お祝い掛け】【慶事掛け】
昔からおめでたい神として崇められている七人の神様。
(大黒天・恵比須・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋)
鶴亀
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「鶴は千年亀は万年」と言われているように、どちらも長生きする動物の代表であり、無垢を想わせる白い容姿の鶴と堅くて丸い甲らを持つ亀は、まさに長寿祈念にふさわしいと言えるでしょう。
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海老
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曲がった腰と長いヒゲと脱皮を繰り返すことから古来より縁起が良く、長寿の象徴とされております。
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龍・
雲龍・登り龍 |
【年中掛け】【厄除け】
龍は白虎、朱雀、玄武とともに、都の守護神として日本に伝わりました。高松塚古墳の壁画のモデルとしても有名です。頭はらくだ、眼は鬼、爪は鷹、掌は虎を模すといわれ、日本画では吉祥画として多くの画人に描かれてきました。
神仏の化身として想像を絶する活躍をするという龍は、自由に飛行し雲を興し恵みの雨を降らせるなど隆盛運をもたらす架空の動物です。 登竜門の逸話に、黄河上流の難関「竜門」を跳んだ鯉が化身したともあるように、万難を排して目標成就に努力を志ざせば道が開かれるとあります。 家の守り神として一年を通してお楽しみ頂けます。 |
虎
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虎は邪気を払う魔除けや福を運ぶ軸として床に掛けて鑑賞いただけます。
一年を通してお楽しみください。 |
鴬
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ウグイス科の小鳥。益鳥であり繁殖期にはホ−ホケキョと鳴き、春告鳥とも言われている。
日本画では早春掛けとして梅に鴬之図等が好んで描かれております |
鯉の滝昇り・
登龍門・躍鯉 |
中国には鯉が黄河の上流にある龍門の瀧を昇り龍と化すと言う登竜門の伝説があります。
滝を上る鯉は学業成就、立身出世・繁栄の象徴とされ、男子誕生のお祝いや年中掛けとしてとても縁起の良いものです。 ※男の子の健やかな成長を願って端午の節句の掛軸として、涼を感じる夏掛けとしてもおすすめです |
鮎・飛鮎
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鮎は清楚な姿をした川魚の王様で、泳ぐとき体側の銀白がきらりと輝く、美しい姿をした魚です。
また、石苔を常食するために淡白な上品な味で、わたの独特の香気も珍重されています。 そのため、「香魚」と題して日本画でも人気の高い夏の風物詩です。 また、鮎走ると形容されるように俊敏で、1m以上の滝をも飛び越える軽快さもあります。 |
翡翠・川蝉
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【年中】【特に夏】日本画では夏の図が多く描かれています。
カワセミはその美しさから「飛ぶ宝石」と呼ばれ、漢字では「翡翠」と書かれます。
また英語ではKingfisher(魚捕りの王様)と名付けられています。 |
鴨
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ガンカモ科の水鳥。
多くは水鳥として秋に飛来して春には北へ帰っていく渡り鳥。 |
雁
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ガンカモ科の水鳥。
体は鴨より大きくて、秋にシベリアより来て春に帰る。 群をなして飛んで来る光景が良く見られる。 |