明治23年8月愛媛県に生まれる。本名循。18才の時京都に出て田近竹邨に師事して南画を学ぶ。以後一貫して南画の研鑽に励み、南画の普及に尽力する。大正6年第11回文展に初入選、10年池田桂仙、竹邨、水田竹圃、山田介堂らと日本南画院を結成、13年第7回帝展に「明鏡止水」で再び入選、以後帝展に入選を重ね、昭和11年春の改組帝展に「細雨」、秋の文展監査展に「彩芝者」、15年紀元二千六百年奉祝美術展にも入選する。また、17年、18年と新文展でも入選する。戦後は21年南画院の結成に委員として参加、35年日本南画院を再興、日本南画院会長、理事長をつとめる。59年第3回京都府文化功労賞を受賞。昭和62年12月3日京都市で没。享年97才。