深渓密雪｜新・古美術高美堂（こうびどう）｜掛軸販売・通販・買取

深渓密雪

山元春挙作

470,000円

作品概要

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略歴: 山元春挙 - やまもとしゅんきょ（1871～1933）

明治4年滋賀県大津市に生まれる。本名は金右衛門。別号は円融斎、一徹居士。森寛斎の門に入る。やがて寛斎塾の代表作家となり、竹内栖鳳、菊池芳文とならび称され、京都画壇の中心的存在となった。寛斎没（明治27年）後は如雲社を改組して栖鳳、芳文らと後素協会を結成し、文展開催（明治40年）と同時に審査員となり、大正6年帝室技芸員、同8年帝国美術院会員となった。京都市立専門学校教授として、また早苗塾の主宰者として川村曼舟、小村大雲ら多くの後進を育成した。昭和8年歿。享年61才。

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本紙: 絹本（尺八立）
サイズ: 【本紙】幅 50.5 × 高さ 133.5cm

【総丈】幅 65 × 高さ 223cm
軸先: 象牙
箱: 共箱・二重箱
備考: ●冬掛けとしてお楽しみいただけます。
●山元春挙作『深渓密雪』名品です。
●雪深い渓谷の静寂の中、枝に止まる鷹を描いた冬景の名品です。厳寒の自然にあっても揺るがぬ鷹の姿本本作は、雪に覆われた深山幽谷を背景に、一本の枝に止まる鷹を中心に据えた構図で描かれています。墨の濃淡によって表現された雪景は、静謐でありながらも張り詰めた空気を漂わせ、そこに佇む鷹の姿が画面全体を引き締めています。
●鷹は古来より「勇猛」「高潔」「孤高」の象徴とされ、特に枝に止まる姿は「機を待つ」精神を表すものとして尊ばれてきました。
●春挙先生は円山派の写実を基盤に、自然の厳しさと精神的象徴性を融合させた独自の風景画を確立しました。本作はその集大成とも言える一幅であり、冬の静けさと鷹の気迫が見事に調和しています。
●床の間に掛けると、空間が凛と引き締まり、鷹の存在感が場を支配します。枝に止まり、雪を見据えるその姿は、まさに「待機の美学」。観る者に静かな力を授ける一幅です。冬の掛軸として、茶席や迎賓の場にもふさわしい作品です。
状態: ●本紙下部にヤケがありますが、表装共におおむね良好です。
●表装は画格にふさわしい、上質な高級金襴裂地があてられた仕立てになっております。