全体的に軽い折れがありますが、鑑賞には気にならない程度です。
●弓家恒畝の筆づかいは、細やかでやわらかく、自然の姿を丁寧に描き出しています。紅葉の枝には、強弱のある線で葉の形や枝の節が表現され、画面にリズムが生まれています。レンジャクの羽には、淡い色を重ねてふんわりとした質感を出し、目元や冠羽には細かい点を使って、きりっとした印象を添えています。
とくに鳥の胸からお腹にかけては、絹地に色をじんわりと染み込ませるような技法が使われており、柔らかさと立体感が自然に感じられます。背景は描かず、余白を活かすことで、紅葉と鳥の存在が際立ち、静かな空気感が画面全体に広がっています。
とくに鳥の胸からお腹にかけては、絹地に色をじんわりと染み込ませるような技法が使われており、柔らかさと立体感が自然に感じられます。背景は描かず、余白を活かすことで、紅葉と鳥の存在が際立ち、静かな空気感が画面全体に広がっています。
表装の天に少々汚れがありますが、鑑賞には気にならない程度です。
裏面にヤケ、浮きがありますが、鑑賞には問題ない箇所です。
合わせ箱
