早春兎
商品番号:5053

早春兎

小村 大雲
25,000

作品概要

略歴
小村 大雲 - おむら たいうん (1883~1938)
名は権三郎、字を厳坐・子荘。初号は豊花、後に豊文・大雲・碧雲湖畔人・赤松子などと称した。明治16年、平田の荒物商小村豊兵衛の長男に生まれた。幼少より画技に秀で、16歳の時に家出をして橋本雅邦の門をたたいたが親の承諾がないため断られ、やむなく帰郷。18歳の時鰐淵寺住職の世話で京都へ行き、森川曾文の門に入った。画号を豊文と改め、19才のころ橋本菱華の門に移り、第7回古美術展覧会に「さかがみ」を初出品。絵画共進会にも「雲風」を出品して二等賞を得た。このころ号を大雲とあらためる。翌年都路華香の門に入った。22歳の時山元春挙の門に入り、数々の展覧会で入賞、第8回~11回文展で連続入選し、大正5年・6年の文展で連続特選をとり、37才で永久無鑑査となった。以後晩年まで帝展審査員をつとめた。春挙門下の四天王の一人に揚げられ、山水、人物、動物画など画技は広いが、特に武者絵に定評があり、自ら甲冑を制作し、また収集もした。
たまたま平田に帰り、大雲山荘で揮毫中病を得て二日後の昭和13年2月20日急逝した。享年56才。
本紙
紙本(尺一立)
サイズ
【本紙】幅 31 × 高さ 133.5cm
【総丈】幅 36 × 高さ 207cm
軸先
唐木
鑑定箱(箱書人: 長孫・小村益造)・タトウ付き
備考
●《早春兎》 小村大雲作
白兎と赤い椿を描いた、春の訪れを感じさせる一幅です。
やわらかな筆づかいで兎を表し、椿の赤が季節の彩りを添えています。
兎は飛躍の象徴、椿は春を告げる花。
静かな中に、希望と生命の気配が感じられます。
帝展でも活躍した大雲先生による作品。
床の間や玄関に、春のしつらえとしておすすめです。
●卯年(うさぎ年)の方や、向かい干支である酉年(とり年)の方にとって、縁起の良い題材とされております。

●春掛けとしてお楽しみいただけます。
状態
本紙に少々折れがありますが、おおむね良好です。
裏面に折れあてが施されております。

詳細写真

Detail

●《早春兎》 小村大雲筆
本作は、兎と椿を題材に、早春の静かな情景を描いた一幅です。
画面下部に描かれた白兎は、墨の濃淡を活かした柔らかな筆致で表現され、自然な佇まいが印象的です。上部には赤い椿の花が咲き、季節の移ろいを感じさせます。兎は古来より飛躍や繁栄の象徴とされ、椿は冬から春にかけて咲く花として、力強さと生命の芽吹きを表します。
●本紙に少々折れがありますが、おおむね良好です。
裏面に折れあてが施されております。
●白兎は、輪郭線をはっきり描かず、墨の濃淡や余白でふんわりと形を出しています。
●耳や目など、ポイントになる部分だけに少し強めの線を使い、全体のバランスを整えています。
●毛並みは、乾いた筆で軽く払うように描くことで、柔らかさを表現しています。
●本紙に少々折れがありますが、おおむね良好です。
裏面に折れあてが施されております。
裏面に折れあてが施されております。
鑑定箱(箱書人: 長孫・小村益造)・タトウ付き
【箱の表面】画題:早春兎
【箱の裏面】落款サイン:大雲筆 長孫 小村益造識印

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