明治24年10月広島県に生まれる。本名種五郎。44年京都市立美術工芸学校絵画科を卒業、この年の第5回文展に初入選で褒状を受け、また第16回京都市新古美術品展でも四等褒状を受ける。以後入賞を重ね、大正元年第6回文展に「水牛」で再び褒状を受ける。大正3年京都市立絵画専門学校を首席で卒業、竹内栖鳳に師事、画塾竹杖会に入塾する。4年第9回文展で三度褒状を受け、以後文展、帝展に毎回のように入選を重ねる。10年、最初の個展を大阪･白木屋で開催。昭和4年帝展推薦となり、昭和5年第2回聖徳太子奉賛美術展に「深みゆく秋」を無鑑査出品、海外のでの日本画展にも出品を重ねる。文展･新文展にも招待、無鑑査出品を続ける。
戦後は29年第10回日展から入選を重ね、39年個展を大阪･阪急百貨店で開催、47年には日向市に移住する。
初期は牛などの動物を描いたが、やがて細やかな自然観察に基づく花鳥画を数多く制作、晩年には仏画を手がける。
昭和58年6月28日京都府日向市で没。享年91才。