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象潟(きさかた)(川合 玉堂 作)

商品番号1063
価格

売却済

商品名象潟(きさかた)
作者川合 玉堂
略歴川合 玉堂 (かわい ぎょくどう)
明治6年11月愛知県木曽川町に生まれる。本名芳三郎。別号偶庵。明治20年京都に出て、望月玉泉に入門し玉舟と号す。明治23年幸野楳嶺塾に入り、号を「玉堂」と改めて、第3回内国勧業博覧会に出品褒状を受ける。その後、日本青年絵画協会、日本美術協会など各展に出品し受賞を重ねる。明治28年の第4回内国勧業博覧会に出品された橋本雅邦の「竜虎図」に感動し、上京して雅邦門に入る。明治40年開設の文展には第1回から12回まで審査員をつとめる。大正4年から昭和11年まで東京美術学校教授。大正6年帝室技芸員、大正8年帝国美術院会員、昭和12年には帝国芸術院会員となり、昭和15年に文化勲章を受章した。一方大正13年、小堀鞆音・下村観山・山元春挙・竹内栖鳳・横山大観らと淡交会を結成し、その私塾、長流画塾で多くの門人を育てた。四条派・狩野派を融合させた独自の穏健な風景画を確立したが、また歌人としても有名で歌集も刊行している。昭和32年6月30日、東京青梅市の自宅で蔵喘息のため死去。享年83才。昭和36年御岳渓谷に玉堂美術館が開設された。
本紙紙本(尺五横)
寸法本紙:幅44×縦29cm
総丈:幅56×縦115cm
軸先象牙
共箱・タトウ箱付
備考    象潟や か利田耳 のこ流 鴫の数
  (きさかたや かりたに のこる しぎのかず)

象潟は松尾芭蕉が奥の細道で旅をし訪れた最北の地です。芭蕉はそこで下記ような句を詠みました。また、晴天となった翌日には舟を浮かべて能因島や干満珠寺を訪れ、象潟の景色を堪能したそうです。

    象潟や 雨に西施が ねぶの花  
 
  【象潟の雨に濡れて咲いている合歓の花は、美女の
   誉れ高い西施が目を閉じて眠っているような趣がある。】

当時(元禄二年 1689)の象潟は松が茂る小島が海の入江に無数に浮かび、風光明媚な地として松島と並び称されたそうです。しかし文化元年(1804)の大地震で隆起し、現在では松が茂り水田に点在する小山がその姿を偲ばせるのみです。

この作品の句はおそらく、玉堂先生が象潟を訪れた際に芭蕉と往時の風光明媚な景色を偲んで読まれたものでしょう。

因みに、芭蕉が詠んだ鴫の句には以下のようなものがあります。

 刈り跡や 早稲かたかたの 鴫の声 (笈日記)
状態元裂(中廻し)を使って仕立て直しましたので
本紙・表装共に状態は良好です。
(手打ち表装)

作品は麻紙の皮入り紙に描かれているのため、汚れのように見えるものが混入していますが、これは麻紙に最初から含まれる自然物です。素朴な和紙本来の味わいがあり、作品の表現をより効果的に演出しています。

本紙右下方に数か所極薄い点染みがありますが、鑑賞には全く気になりません。




  • 中廻し裂には落ち着いた裂地が使われ、本紙を引き立てています。



  • 象潟や か利田耳 のこ流 鴫の数

    (きさかたや かりたにのこる しぎのかず)











  • 汚れのように見えるものが混入していますが、これは麻紙に最初から含まれる自然物です。

    素朴な和紙本来の味わいがあり、作品の表現をより効果的に演出しています。





  • 汚れのように見えるものが混入していますが、これは麻紙に最初から含まれる自然物です。

    素朴な和紙本来の味わいがあり、作品の表現をより効果的に演出しています。



  • 極薄い点染みがありますが、鑑賞には全く気になりません。



  • 極薄い点染みがありますが、鑑賞には全く気になりません。



  • 極薄い点染みがありますが、鑑賞には全く気になりません。



  • 共箱・タトウ箱付



  • 箱の表面と裏面


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象潟(きさかた)
川合 玉堂
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